日の丸交通に入社したことで、本格的に役者の夢を目指せるようになりました。

—入社までの経緯について教えてください。

藤田：前職はIT企業で営業をしていました。しかし、コロナの影響もあってリモートワークが多く、なかなか社内外で人と会えないし、自分の視野が広がっていかないなと思ったんです。加えて、そのころからお芝居も始めたので、そちらに比重をおきたいと思うようになりました。でも、お芝居しながらフリーターというのも不安定すぎて怖かった。そんなとき、日の丸交通の夢追い人採用を知ったんです。最終的に私は夢追い人採用というわけではなかったのですが、夢を追ってる人を応援する会社の姿勢に惹かれて入社を決めました。

—夢追い人採用の枠ではなかったのですね。

藤田：はい。でも、自分以外にもタクシー以外の仕事で夢も追っている人がいて、話が聞けるのでモチベーションが上がりますね。

―藤田さんが追いかけているのは役者の夢ということでしょうか？

藤田：そうですね。前職の仕事をしているときに養成所に通い始めました。以前は仕事で平日のレッスンが受けられなかったので、レッスンを受けられるのは週一日だけでした。でも、タクシーの仕事を始めてからは自分の時間を多くとれるようになったので、レッスンを増やすことができました。あと、エキストラの撮影が平日にあったりするのですが、それにも応募できるようになりました。

―タクシーの仕事を始めたことで、役者の夢も本格的に動き始めたということですね。

藤田：はい。しかも、タクシーの仕事自体が芝居に役立つんです。多くのお客様を乗せるので、仕事を通していろいろな人と会うことができます。ご家族連れの方や働いている方、ご年配の方や怪我をされてる方など、普段会うことがないような人たちが、こんなしゃべり方をしているんだとか人間観察をしてしまいますね。自分の演技の引き出しが増えていくのを感じます。

―ほかの接客業よりもタクシーはいろいろな人とお会いする機会が多そうですね！

藤田：タクシーは密室の特殊な空間ですからね。恋人たちがいちゃつき出したり、お母さんが子供を叱ったり、逆にすごい甘えさせてたり、結構パーソナルな空間なんです。その家庭や恋人同士の関係が垣間見える感覚があります。そこは、ほかの接客業ではなかなか見られないかもしれませんね。

やるからには、タクシーの仕事も役者の仕事も、両方楽しみたい。

―タクシーの仕事のやりがいを感じる瞬間について教えてください。

藤田：やはり、お客様から「ありがとう」「すごく助かりました」と感謝されたときですね。前職のときはこんなにダイレクトに感謝されることはなかったですから。

―役者の夢を追いかけつつ、タクシーの仕事も楽しんでやっていらっしゃるのですね。

藤田：タクシーの仕事も楽しいですよ。運転自体も好きなので、タクシーの仕事をやっていなかったらまず行くこともなかった場所に行けたりするものいいですね。

―役者の仕事の方でやりがいを感じる瞬間はどんなときですか？

藤田：とある企業のブランドムービーにしっかりと私の顔が映っていて、地下鉄の車内のサイネージでそれを見たときに嬉しくなりました。やはり、自分が関わっているものが世の中に発信されているのを見るとやりがいを感じますね。

これからも自分らしく夢を追いかけながら働いていく。

―印象的だったお客様はいますか？

藤田：4、50代の男性のお客様が「人生、死ぬまでの時間は限られているのだから、好きなことに時間を使った方がいい」という話をされていて、私も共感しました。乗務を始めたてのころは、お客様から「若い女性がなぜタクシーをやってるの？」「ほかに良い仕事あるんじゃない？」と言われることもあって、自分は変なのかなと悩んでしまうことがありました。そんな時期だったので、自分の好きに生きたらいいんだと励まされた気がしました。

―そうだったんですね。でも、今では堂々と乗務をしていらっしゃいますよね。

藤田：悩んだのは最初だけでしたね。そういうお客様の反応も含めて、観察させてもらっています。女性のお客様だと女性ドライバーの方で良かったと言ってくださることもあるので、やっていて良かったと思いますね。

―役者とドライバー、それぞれの今後の目標について教えてください。

藤田：まず役者としては、事務所の所属になって、映画やドラマのエンドロールで役名がつくくらいの役を演じたいです。ドライバーとしては売り上げ月100万円を目指したい。今は一番良くても目標の7割弱まで。立ち回り次第ではもっと伸ばしていけると思っていて、実際に同期で月100万円を達成した人がいるのでコツを聞いたりもしています。

―最後に、藤田さんと同じように夢を持って日の丸交通に入社しようと思っている人にメッセージをお願いします。

藤田：私個人の話になってしまいますが、芝居のセリフが頭に入ってないかもと思ったら、空車のときにセリフを口に出していたりするんです。ほかの仕事だとそんなことできませんよね。あと、日の丸交通はアプリがあったりドライバーとして稼げる環境が用意されていて、仕事の出番の日を変えたりこちらの都合を聞いてくれたりするので、夢との両立はしやすいです。役者以外の夢をお持ちの方もぜひ、入社していただけたらと思います。