2022.06.27
MISSION:日の丸交通の安全を堅守せよ。整備士の仕事には、ドライバーとお客様の命がかかっている。
ドライバーがお客様を安全に乗せることができるのは、整備士の確かな仕事のおかげです。ドライバーの仕事の妨げにならないよう作業を進め、見えないところで安全を守っている。今回は、そんな安全の番人とも言うべき整備士の仕事を紹介します。
近藤
2015年新卒入社。車体整備士1級取得を目指し、日々研鑽を積む。
法律で定められた整備だけでは、日の丸交通の安全基準は満たせない。
—はじめに、入社の経緯を教えてください。
近藤:自動車整備の専門学校に通っていたのですが、いざ就職活動を始めてみたら会社選びに迷ってしまって。そんなとき偶然、学校にあった求職のチラシで日の丸交通のことを知りました。うちの学校のOBもたくさんいるらしいと聞いて、猿江の工場を訪問したんです。そこで出会ったOBの皆さんにとても良くしていただいて「ここで働きたい!」と入社する決意を固めました。
—OBがたくさんいるのは心強いですね。タクシーの整備士とは、どのようなことをする仕事なのでしょうか?
近藤:基本業務は、タクシーに不具合が起きた時の修理、年に一度の車検整備、そして月1回の整備です。
—車検以外に月1回 整備するというのは、かなりの頻度ですね。
近藤:そもそも、事業用の自動車は3ヶ月に一度必ず整備する決まりがあるのですが、日の丸交通では安全性を高めるため、1ヶ月に一度は整備するようにしているんです。
—整備の仕事にも安全第一という、日の丸交通さんのモットーが息づいていますね。
近藤:その通りです。ドライバーさんの運転が安全第一なように、整備の作業も安全第一。絶対に事故や怪我がないように「重い部品を外すから一緒に持って」「危ないからちょっと離れて」とスタッフ同士でこまめに声をかけ合うようにしています。また、整備の頻度が多いので、チームで相談して、分担して、みんなで協力しながら作業することで漏れをゼロにしています。
二人三脚でドライバーさんに寄り添う整備士でありたい。
—この仕事の大変なところは?
近藤:初めのころは、とにかく覚えることがたくさんあって大変でしたね。中でも難しかったのは、普通の自動車をタクシー仕様にするために必要な配線です。ウィンカーやブレーキはもちろん、GPSやタクシーメーターなどの信号を拾うために専用の配線を組む必要があるんです。先輩に教えてもらいながら少しずつ覚えていって、ついに一人で全部繋げられたときは成長を実感できました。
—やはり、カーディーラーなどの整備士とはやることが違いますね。
近藤:働き方も全然違いますよ。たとえばカーディーラーの場合、整備期間は車の状態を見て整備士が決めます。でも、タクシー会社の場合はドライバーさんのスケジュールが優先です。ドライバーさんを待たせないために、一人ひとりのスケジュールを把握して乗務のない時間に作業をするよう意識しています。
—スケジュールの組み方まで違うのですね。他にも違う点はありますか?
近藤:ドライバーさんから直接感謝の言葉をもらえるところも違いますね。カーディーラーの場合だと、お客様とやり取りするのは基本的に営業なので、整備士とお客様が直接話す機会はあまりありません。ですが、日の丸交通の場合は感謝の言葉を直接もらうことができるので、やりがいを感じやすいのではないでしょうか。ドライバーさんに「ありがとう」と言われると「やっていてよかったな」と思いますよ。
—ドライバーさんとの接点はあるのでしょうか?
近藤:タクシーの整備はドライバーさんと二人三脚です。問題を解決するためには、「こういう時にこういう症状が起きたんだ」というドライバーさんの話をよく聞いて、的確に修理していく必要があります。「車の気になるところありますか?」と訊いたらドライバーさんが思い出すこともあるので、ヒアリングは積極的に行うようにしていますね。
—仕事以外の話をすることもありますか?
近藤:ドライバーさんとやり取りを重ねると顔見知りになるので、すれ違う時に挨拶したり、プライベートな話をすることもあります。世間話をしつつ「何かあったらすぐに言ってください」と言いつづけて、軽微なことでも気軽に相談できる関係を作ろうと心がけています。
—整備をする上で気をつけていることはありますか?
近藤:ドライバーさんはお客様の命を乗せている、だからこそ、私たちの整備にはドライバーとお客様両方の命がかかっているということです。そういった意識をもって日々、念入りに点検作業を行っています。ダブルチェックは法律で決まっているので当たり前だとして、何かあったら事故に繋がりかねないブレーキを整備するときには、絶対に間違いがないよう3回でも4回でも、確認しすぎなくらい重ねて確認をしています。
若手でも活躍できるのはドライバーも整備士も同じ。目指すは工場長!
—近藤さんは現在7年目ということですが、日の丸交通で働きつづける理由を教えてください。
近藤:やっぱり、居心地がいいというのが一番の理由ですね。先輩や上司とも冗談を言い合えるくらい人間関係がよくて、肩肘張らずに仕事ができます。でも、決して馴れ合っているわけではなく、何か間違ったときには先輩や上司がちゃんと注意して導いてくれる。仕事だけでなく、人生の勉強もさせてくれる場所なんです。
—今後のキャリア展望を教えてください。
近藤:将来的には工場長になれたらと考えています。工場長は、整備工場の管理や業者さんとのやり取り、車両の管理までしている責任者です。日の丸交通は年齢よりも実力を重視してくれるので、若くてもキャリアアップできる。だからこそ、もっといろいろな経験をして、確実に実力をつけていきたいと考えています。