2022.05.30

必殺技は『POISON』!?子育てママやプレママの強い味方、子育てタクシーは今日も行く。

観光名所に強い人、ナビにもない最短ルートを導き出せる人、お客様を会話で和ませる人…。タクシードライバーは、自分の個性や強みを存分に活かせる仕事です。例えば、子育て経験を活かすなら子育てタクシーという選択肢もあります。そんな子育てタクシーの仕事の魅力について、ママさんドライバーの斎藤さんにお聞きしました。

斎藤

2015年中途入社。3児のママ。安全第一、家庭第一で営業中。

安心安全の子育てタクシーの人気が上昇中。そのワケとは?

—そもそも子育てタクシーとはどんなサービスですか?

斎藤:全国子育てタクシー協会主催の実習と講習を受けて資格を得たドライバーが乗務する、お子さんやその保護者、また妊娠中の方に優しいタクシーのことです。

—具体的には、どんなお仕事をされているのでしょうか?

斎藤:お客様は乳幼児健診で病院に向かう方や産後退院の方など、小さい赤ちゃんとお母さんがメインです。あとは、学童や習い事の送迎にお子様だけを乗せることもありますね。妊婦さんを乗せることや、産後にご実家に戻られるお客様の長距離運転などもありました。

—子育てタクシーと普通のタクシーの違いとは?

斎藤:車としてはチャイルドシートがあるのが特徴です。新生児の親御さんは初めてチャイルドシートに乗せるという方がほとんど。チャイルドシートに正しく赤ちゃんを乗せてあげるというのも仕事です。そういったところをドライバーに安心して任せられるので、事前予約やリピーターのお客様が多いんです。

子育てタクシーならではの気遣いと創意工夫で、お客様を思いやる。

—となると、子育て経験があるドライバーが、子育てタクシードライバーになるのでしょうか?

斎藤:私もそうですが、そういう方が多いですね。でも、講習を受ければ、子育て経験の有無に関わりなく子育てタクシーを始められます。保育園でお子さんとのふれ合い方を学ぶ実習や、男性の場合は妊婦体験などもあるんですよ。普通のタクシーよりお客様とのコミュニケーションが増えるので、子どもが好きで親の気持ちを思いやれる人が向いているのだと思います。

—斎藤さん自身はどうして子育てタクシードライバーになったのですか?

斎藤:私の場合は、自分も子育て世代というのが大きいと思います。実際に始めたのは職場の先輩ママさんに勧められたのがきっかけですね。子育てタクシーは事前予約が多いので、流しとは違いお客様を探すという手間がありません。予約仕事ができるのは魅力ですね。収入面でも安定すると思います。

—子育てタクシーが求められる理由はなんだと思いますか?

斎藤:とにかく安心と配慮ではないでしょうか。子育てタクシーは通常乗務以上に安全に気を遣います。いつもより車間距離を長めに取るとか、赤ちゃんや妊婦さんを乗せるのでなるべく揺れないようにしたりとか。以前、そんな運転をしていたところ「雲の上にいるような乗り心地でした」という感想をいただけたのは嬉しかったですね。

—子育てタクシーならではの、さまざまな工夫がありそうですね。

斎藤:ありますよ。においを気にされるお客様も多いと思うので、消臭剤を使わずに除菌したり、あとは、赤ちゃんが落ち着く音楽ですかね。基本はオルゴールの曲を流すようにしているのですが、とっておきの曲は、反町隆史さんの『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は』です。

—え?あの『POISON』ですか?

斎藤:そうなんです。『POISON』でなぜか赤ちゃんが泣き止むというのが、子育て世代のなかでは有名で。赤ちゃんがぐずった時に「『POISON』流しますか?」「お願いします」なんてやりとりが結構あります。もちろん子育てタクシーの講習で直接習ったことではないですが、そうした柔軟な工夫ができないか常に考えています。

—自分でやっているうちにいろいろ思いつくのですか?

斎藤:社内の子育てタクシー仲間のなかで情報交換することも多いです。よく行く病院への混まないルートや、避けるべき細い道を教え合ったり。小さな子を持つ親御さんはいろいろなことで不安を感じるもの。だからこそ、ストレスのない運転ができるように子育てタクシー仲間たちと力を合わせています。

誰かの幸せな人生の1ページを支える仕事を、これからも。

—子育てタクシーの仕事のやりがいはどんなところにありますか?

斎藤:お客様のご家族の幸せな1日、貴重な1日に自分も立ち会えることが嬉しいですね。新生児が初めて病院から家に来る瞬間なんて感動的じゃないですか。それに、お客様との子育てトークのなかで私自身が学ばせていただくことも多くて。そんなときは、家に帰って自分の子どもに優しくしようって思いますね(笑)決してお節介にはならないよう自分の子育ての話もしながら、お客様の話に共感するのも大切な仕事だと思っています。

—今後も子育てタクシーをつづけていきたいと思いますか?

斎藤:もちろん。おばあちゃんになるまでつづけたいです。常に新生児という清らかな存在に接することができるいい仕事ですからね。

—最後に求職者の皆さんへメッセージをお願いします!

斎藤:タクシーってダークなイメージあるけれど、そんなことないよ!と伝えたいです。以前は事務の仕事をしていましたが、タクシーの仕事の楽しさを知ったら、もう戻れないと思うくらいハマっています。子ども好きの方には、ぜひ子育てタクシーを勧めたいし、子育てタクシーではなくても、タクシードライバーは自分らしく働けるいい仕事だと思いますよ。


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