2022.05.30

新人研修の教官2人。先生というより、苦労をともにする仲間です。

経験がなくても、運転技術に自信がなくても、タクシードライバーになれるのか?入社後にちゃんと仕事を教えてもらえるのか?タクシー業界への就職、転職をお考えの方は、常にそんな不安を抱えているのではないでしょうか。今回はそんな不安を払拭すべく、新人研修の教官2人に話を聞きました。教官!今日もわかりやすく教えてください!!

酒井

2002年中途入社。前職は陶器店経営という異色のベテラン。

ルガー

2017年中途入社。オーストリア出身の元シェフ。

タクシーに必要な資格が、誰でも取れるサポート体制。

—まずはさっそく、気になる研修の内容を教えてください。

ルガー:研修は座学もありますし、路上教習もあります。座学はタクシーセンターでの試験と自動車学校での二種免許試験、2つの試験に受かるためのものですね。受からないと、タクシードライバーにはなれませんから。試験に向けて、練習問題を解説したり、模擬試験をしたり。私たちは試験に受かるための準備をサポートしています。

—予備校のような感じですね。学校よりも試験対策のフォローが手厚いというか。

ルガー:手厚いとは思います。研修生それぞれにあわせた個別のケアまでしていますから。それもこれも、研修生全員に合格して欲しいからなんです。

酒井:試験対策以外では、配車アプリの操作方法や支払い対応なども教えていきます。もちろん「安全第一、営業第二」という会社のポリシーも伝えていきます。実はこれが一番大事かもしれませんね。

安全運転で稼げる方法を教える。それが日の丸交通の流儀。

—路上教習は、どのような内容ですか?

酒井:タクシーの仕事を身体に染み込ませるための反復練習ですね。教官をお客様に見立てて、生徒に運転してもらいます。サービス業としてのおもてなしや安全な運転技術は、やはり座学だけでは身につかないので。「今の場所、道路交通法では止まらなくてもいいことになっているけど、うちでは止まることになってますよ」といったように、日の丸交通独自のルールを体で覚えてもらって、安全運転を徹底してもらうようにしています。

—やはり、安全運転について教える講習が多そうですね。

ルガー:そうですね。人の命を扱う仕事なので、安全が一番です。安全についての講習は充実していますね。

酒井:事故を起こしてほしくないですからね。会社のため、お客様のためだけでなく、自分の身を守るためでもあるんですよ。事故を起こして仕事をつづけられなくなったら、生活にも影響が出るじゃないですか。

—安全運転の一方で、早く稼げるようになりたいという方も多いと思うのですが。

酒井:もちろん稼ぎ方を教える講習もありますよ。そもそも、稼げる=危険運転というわけではありません。スピード出せば稼げるかといったら、そうじゃない。安全運転しながら稼ぐ方法だってあるんです。稼ぐための理論があるんですよ。信号前の減速にしても、お客様を乗せやすくするタイミングがある。配車アプリで呼ばれるのと流しでお客様を探すのと、効率の良いバランスの取り方がある。講習では教官なりの理論を教えつつ、あくまで研修生自身が考えるきっかけをつくっているんです。卒業後もその研究はつづけてほしいですね。

感動の卒業式。つい涙ぐんでしまうことも。

—研修卒業は、どのタイミングになりますか?

ルガー:安全運転ができ、お客様対応もそつなく、機械関連も全て使えるようになってから、卒業試験です。配属予定の営業所で実際にお客様を乗せて試験をします。各営業所のベテランドライバーが助手席に同乗して評価をつけ、最終的に教習課が卒業を判定します。

酒井:タクシーセンターや自動車学校での講習も含めて、早い方では入社2ヶ月後に卒業されます。日の丸交通としての研修は最低28日間ですが、上限は設けていません。それぞれに合わせて、長くなってもいいんです。

ルガー:卒業式では、卒業証書を渡して、研修生がみんなの前でスピーチするんです。そこで涙ぐむ教官もいます。実は私も涙ぐんじゃいましたね。卒業するまでの研修生の苦労を知っているので。

—数ヶ月の研修で、教官と研修生の関係が深まっていくんですね。お二人は研修生と接するときに心がけていることはありますか?

酒井:研修生は初めてのことばかりで、ものすごく不安なんです。彼らと同じ目線に立つためには、こっちも熱を込めないと。教官がああだこうだと指導するだけじゃ身につかない。納得して技術を染み込ませてもらうには、研修生と一緒に考えていくしかない。研修期間というのは、教官と研修生で一緒に悩み抜く時間なのだと考えています。

ルガー:そのとおりですね。教官の仕事は人の気持ちを考え抜くこと。研修生がうまく覚えられない時は教官として私に何かが足りないんだと、こちらも悩んで、考えます。だからこそ、卒業後も会いに来てくれる研修生がいるのが、とても嬉しいんです。優しかったでも厳しかったでも、どんなふうに思ってくれてもいいんです。そこで、お礼を言われたりすると泣いちゃいますね(笑)

酒井:社会人になると、叱られたら恥ずかしいとか、下手なところを見られたくないという感情はみんなあって、見栄を張っているところがありますよね。私だってあります。でも、研修生は教官に恥ずかしい部分を知られているから、素直にいろいろと相談できるのではないでしょうか。彼らが配属先でいい成績を残してくれているだけで、私はとても嬉しいんです。

不安な人こそ、日の丸交通へ。たくさんの『仲間』があなたを待っています。

—最後に教官として、入社希望の皆さんにメッセージをお願いします!

酒井:教官が研修生より上というわけではなく、私たちはみな同じタクシードライバーの仲間です。あなたの個性に合った、おもてなしや運転技術があるはず。プライドを持って入社して、プライドを持って研修を卒業してください。そのために何でも相談に乗りますよ。

ルガー:タクシー未経験の私でも研修を卒業できて、今では教官をしています。日の丸交通の育成体制が充実していることは身をもって知りました。少しでもタクシーの仕事に興味があれば、ぜひ日の丸へ!私も外国から日本に来て、日の丸交通の教習でいろいろと教えてもらったので安心ですよ!


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