入社1年目は給与保障あり。慣れるまで安心して働ける。

—今日は求職者が気になるであろう、ドライバーの稼ぎというリアルな話をお聞きしたいのですが、いかがでしょうか？

月見里：分かります。気になりますよね。実際、私も前職の介護職よりも給料が上がりそうだと思い、転職しました。

—日の丸交通は給与面が良かった？

月見里：最初の1年間は額面で30万円の月給が保障されますので、他の職種と比べてもいいと思いました。

—実際、入社当初は歩合制だと厳しいですか？

月見里：私の場合は入社時がコロナ禍だったというのもあって、1日の売上が2万5000円くらいでした。乗務日が月11日で、当然取り分は売上より減るので、30万円にはとてもじゃないですが届かない数字。私の場合は、ドライバーという仕事に慣れるのにかなり時間がかかったので、特に少ない方かもしれません。

—入社して1年。現在はどうですか？

月見里：手取りで27万円ほどなので、額面だと最低保障金額の30万円を超えたことになります。今は、手取りで30万円を目標にしています。

—1日どのくらいのお客様を乗せると、その収入になるのでしょうか？

月見里：少なくて、25組。多い時は40組強ですね。

—それだけのお客様を乗せるために、ご自身でどのような工夫をされたのでしょうか？

月見里：最初のころは、焦りがあったんです。お客様を降ろしたら、すぐに次のお客様を探さなきゃと車を出してしまう。でも、ある時、降ろしたところで乗る方を待てばいいんだと気付いたんです。降ろして、ひと呼吸おいて、それでもお客様はいなければ出発する。それだけで3分の1くらい乗車数が増えました。

売上100万、月収60万も夢じゃない。

—入社3年目の木屋さんの、最高月収を教えていただけますか？

木屋：8月に、売上が100万円に達した時がありましたね。月収だと60万円を超えた計算です。8月は売上が落ちる時期と言われていますが、結局は、乗せたお客様の影響が大きいと思います。

—乗せたお客様の影響とは？

木屋：銀座、新橋、六本木などの飲み屋街を選んで走ってました。このエリアはお客様の飲み方が比較的よいので大きなトラブルもありませんし、タクシーの利用者も多い。特に売上に差が出るのは、深夜の時間帯の成果。割増料金となるので、深夜帯に根気よく飲み屋街を回るといいですよ。

売上を上げる工夫は、たくさんある。

—8月に意識したこと以外で、普段からの工夫はありますか？

木屋：色々ありますよ。信号待ちは先頭で止まれるように、タイミングを調整。前のタクシーとは車間距離を空けて、お客様のバッティングを避ける。なるべく左折で周回し、夜はとにかくゆっくり走る。すべて、お客様がタクシーを見つけやすく、乗車しやすくするための工夫です。

—月見里さんは手取り30万円を目指して、実践していることはありますか？

月見里：工夫とは言えないですが、社内の教官たちは生きた教科書なので、相談することが多いです。例えば、大きな売上につながる長距離のお客様を見つけた時。なぜ長距離のお客様を乗せられたのか、同じようなお客様はどこに行けば見つかるのかなど、色々と相談しています。誰かに聞くことで答えが見つかる時もあるんですよ。LINEグループでの情報共有も盛んなんです。

—お二人くらいの社歴だと、みなさん平均してどのくらいの月収でしょうか？

月見里：意外と普段、同僚と給与の話をしないので何とも言えませんが、40万円稼ぐ人は珍しくないという感じですかね。

稼ぐための一番のコツは、安全第一で焦らないこと。

—「40万円まで稼げ！」なんて言われたりしないんですか？

月見里：お金のことを言われたことはないですね。他社のドライバーさんからは「いくら稼がないと帰れない」なんて聞くこともありますけど、私は入社当初の売上がとても低かった時でも、そういう話をされたことは一度もないです。

—別に稼がなくてもいい？

月見里：『安全第一、営業第二』ですからね。でも、ノルマがないからこそ稼ぎやすいというか。会社からのプレッシャーがあるかないかで心持ちもだいぶ違うと思いますね。何かに追われていると、他のことが見えなくなるじゃないですか。乗車数を稼ごうと焦るばかり、長距離のお客様を見逃したり、最悪の場合、事故を起こしたり。

—自分の無理のない範囲で稼げるということですね。

木屋：そうですね。私も入社してから今まで特に何も言われることはなく、今も無理のない範囲で目標を立てています。売上はあるに越したことはないですが、それで事故や違反を起こしたりしたら、乗務時間が減って、余計に売上減っちゃいますよね。マイペースだけど、真剣に稼ぎたいという人にオススメの職場だと思います。