
2022.03.07
タクシー業界に広がるダイバーシティ。LGBT社員がいることが普通のこの会社は、私にとって特別な場所。
合言葉は「GO DRIVERSITY.」。日の丸交通では性別、人種、国籍、宗教などの垣根を超えたダイバーシティ採用を行っています。今回は、実際に日の丸交通で働くLGBTの社員に、職場の雰囲気や環境について、本音で語ってもらいます。

長本
2017年中途入社。お客様の心を掴むことが得意。
設備も環境も、自分らしく働けるように。

—長本さんはLGBTで日の丸交通に入社された最初の例だと聞いています。
長本:LGBT採用は初だったので、入社当時はきっとびっくりされた方もいたんじゃないですかね。私は性転換して女性として生きていますが、戸籍は男性のまま。産んでくれた親のことを考えて、戸籍は生まれたときのままにしておこうかなと思って、男性のままにしているんです。なので、楽しく働ければ、男性として採用されても別にいいかなって思っていました。
—結果的には、女性として採用されたんですね。
長本:タクシー業界専門の紹介会社に登録していたんですけど、事情を説明して入れるところを聞いたら、日の丸交通を紹介してもらって。自分としては、男性採用でも女性採用でもどっちでもいいですよって伝えたんですけど、人事の方が親身になって考えてくれて。女性として働けるよう努力してくれました。
—女性として採用されるというのは、具体的にはどういうことですか?
長本:みんなが女性として接してくれますし、更衣室もトイレも女性用を使えます。女性として普通に受け入れてくれるのが一番嬉しいんですよね。今では、私のことをよく知らずに、女性だと思っている人もいると思いますよ(笑)。
—今ではLGBTの社員は何人になるのでしょうか?
長本:今は私の知っている限りでも5人います。
—それだけ人数が増えたのは、長本さんが入ってからの制度改革が大きいのでしょうか?
長本:制度もあるかもしれませんが、社屋が新しくなったことも大きいかと。今は更衣室が3つあって、トイレも男性用、女性用の他に誰でも入れるものがあります。そういう設備面でも働きやすくなったなって感じます。
LGBTだからって特別なことはない。普通で当たり前、それがいい。

—LGBT社員の方同士で相談したりすることはありますか?
長本:あまりしないと思いますよ。出勤の時間帯が被らない人も多いですから。私がよく話すのは5人のうち1人くらい。でも、LGBT同士だから特別な話をしているわけではないですよ。
—LGBTの方同士だからといって、必ずしも繋がりがあるわけではないということですね。
長本:それでいいんじゃないですかね。私もLGBTの方とだけ話すってわけではないです。普段の飲み会でもLGBTの人もいるし、そうじゃない人もいる。それが普通なんですよ。あと、タクシーっていざ仕事が始まれば、基本的には一人ですからね。
もしかして私、タクシー向いている?

—仕事が楽しければいいと仰っていましたが、タクシードライバーという仕事はどうですか?
長本:自分に合ってると思います。決まり事がそんなにないから。基本的な接客と運転に気をつける以外、あとは自分次第という点が好きです。あと、人間観察も大好きなので。
—自分に向いている仕事だったわけですね。
長本:そうですね。常に人間観察しているから、お客様が乗ってきた時点で、話しかけた方がいいか、そっとしておいた方がいいか雰囲気で分かるんですよ。話すのも好きだし、お客様によっては「もっと話を聞いていたいから、この辺もう一周して」って言われたり。あと「女性の運転手さんで良かった」と言われたとき、つい「オカマなんですけど」って言っちゃったりもします。でも、そこから話が弾むんですよね。私、こだわりとかないので、そういうの隠さないんですよ。とにかく、楽しくやっています。
—これからの目標は?
長本:自分の目の前の目標で言うと、頑張って売上を上げたい。日の丸交通はLGBTにとってすごく働きやすいところだし、今も頑張ってもっと働きやすくしてくれようとしている。これからも、楽しく、自分のまま働けたいですね。
—最後に、LGBTの方を含め、これから入社される方々にメッセージをお願いします。
長本:周りに馴染んで楽しく仕事できるかどうかは、やはり本人次第だと思うんです。日の丸交通だったら、みんなあたたかく接してくれるから、楽しく明るくしていれば楽しく仕事できると思いますよ。タクシー業界は怖いと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。実際、私を含め、みんな楽しそうに働いていますよ。