2023.02.09
タクシードライバーと芸能の仕事は相性バツグン!?副業ドライバーが明かす、働きやすさの秘密。
トランペット演奏者、俳優としても活躍する鷺谷さん。撮影やオーディションで突発的な予定が入りがちな俳優業と掛け持ちできる仕事として選んだのが、タクシードライバーでした。始めてみたら副業との両立がしやすい環境に驚いたそうです。日の丸交通を選んだ彼が語る、働きやすさの秘密とは!?
鷺谷
2020年中途入社。俳優として複数のCMに出演中。
日の丸交通は、夢追い人の味方ばかりでした。
—日の丸交通に入社されるまでの経緯について教えてください。
鷺谷:入社前からトランペット演奏者と俳優の仕事をしています。ただ、コロナの影響で仕事が減ってしまって、別の仕事を探していたんです。当初は少しでも芸能関係に関わる仕事がいいと思ってロケバスの運転手になろうと思っていました。でも、ロケバスの運転手は朝も夜も関係なくて俳優の仕事との掛け持ちができないと知って断念しました。
—芸能関係のお仕事をされているのですね。どうしてタクシーの仕事を選ばれたのですか?
鷺谷:トランペット演奏者や俳優の仕事をつづけながらできる仕事を探していたときに、タクシーだったら自由度の高い働き方ができると知りました。もともと運転することは好きだったので、自分に向いているのではないかと思ったんです。
—実際に働かれてみて、いかがですか?
鷺谷:とても働きやすいですよ。営業所の方も副業を応援してくれますし。あと、日の丸交通には別の仕事での成功を夢見て仕事をしている、夢追い人採用で入社している方もいますから、理解があって居心地もいいです。
—タクシーの仕事が副業の方と被ってしまったりすることはないですか?
鷺谷:そうならないように私は定時制で勤務しています。月の勤務日数8日が上限で、日数が少ないためシフト変更もしやすく、急なオーディションや撮影が入った際も対応できるんです。普通のシフト制のバイトだと、ここまで自由な働き方は難しいですしタクシーの方が稼げますから、この仕事に出会えて良かったなと思います。タクシーと俳優の仕事は意外と相性がいいみたいです。違う会社ですが、私と同じような働き方で、タクシー俳優として売れ始めている方もいたりするんですよ。
ついに、自分が出演したCMが車内で流れるときが!
—トランペット演奏者と俳優、それぞれどんな仕事をされているのでしょうか?
鷺谷:トランペットの方は音楽事務所に所属していて、そこから仕事を受けています。結婚式などのイベントで演奏したり、たまにオーケストラで演奏したり、学校の吹奏楽部のコーチをすることもありますね。俳優の方は音楽事務所とは別の芸能事務所に所属していて、今のところCM関係の仕事が多いです。実は最近、日の丸交通のタクシーに設置されている後部座席のサイネージで私が出演しているCMが流れているんですよ。
—そうなんですか!目の前で流れているCMに出ている人が運転していたらお客様も驚きますね。
鷺谷:自分の声が後ろから聞こえてくるので、つい「これ私なんです」って言っちゃいますね(笑)
—鷺谷さんにとってタクシーの仕事の魅力はどんなところでしょうか?
鷺谷:車の運転が好きなので、仕事で色々なところにいけるのは魅力です。あと、お客様から話しかけられて話が弾んだときに「俳優やってるんです」って話をすると「がんばってね」って応援してくださることもあってうれしいですね。そして、何より効率よく稼げるというのも大事な点です。
—ドライバーとして売り上げをあげるために意識していることはありますか?
鷺谷:最初のころの乗務ではとにかく人が多いところに行っていましたが、そういうスポットはライバルが多すぎるんですよね。あるとき、東京東部の錦糸町や亀戸の電車が少ないエリアに行ってみたら、多くのお客様を乗せることができました。人が多く集まる場所ならどこでもいいわけではないのだと学びました。あと、日曜日はドライバーでも休みたい人が多いようでライバルが少ない曜日です。でも、一般的には休日ですからお客様はいるので乗せやすい。俳優のオーディションも入りにくいので、積極的にシフトに入るようにしています。最近はそういった隙間を狙って乗務をすることで売り上げをあげていますね。
臆病なくらいでいい。それこそがプロの仕事なのだと学んだ。
—闇雲に走るのではなく、お客様を乗せられるスポットを自分で見つけて営業することにしたのですね。タクシードライバーとしてのこれから目標を教えてください。
鷺谷:タクシー業界を取り巻く環境は、これからどんどん良くなっていくと思っています。初乗り料金も改定されましたし、アプリを使いこなせば売り上げもあげやすい。ここでやめるのはもったいないと思っています。引きつづき、タクシーの仕事もしっかりとやりながら、そのうえで俳優としても芸歴を重ねていけたらと思っています。
—最後にタクシー業界に飛びこもうと思っている方々にメッセージをお願いします。
鷺谷:最初はみんな不安だと思います。でも、それでいいんです。ドライバーの先輩に教えていただいたのですが「プロこそ臆病であれ」という言葉があります。プロだからこそ一つひとつの動作をしっかりと慎重に確実に行う。二種免許の教習では、そういうところを徹底して教えてくれます。二種免許を取得するだけで、日常生活も少し変わりますよ。自転車に乗っている時でも、歩いている時でも安全への意識は高まりました。私はタクシーの仕事を選んで本当に良かったと思っています。皆さんもぜひ挑戦していただけたらと思います。